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治らない蕁麻疹には

こんにちは。

皆さんの夏休みはいかがでしたか?

コロナ後から忙しくなったお仕事に学校、イベントに猛暑。疲れますよね。

この時期に増えて来るじんましんも気候や蓄積疲労の要素が大きいと言われています。

じんましんは体の免疫のゴールキーパーのような役目を果たすマスト細胞の働きが亢進し、ヒスタミンという物質が放出される事で起こります。

虫刺されのような浮腫んだ発疹のほか、機械性じんましんと呼ばれるミミズ腫れが出ることもあります。

アレルギー検査で原因がわかるケースは少ない為、通常は治療を優先します。

治療は抗アレルギー薬の内服が主体です。必要に応じてガイドラインに沿った薬剤を追加します。

睡眠は2時間伸ばし、仮性アレルゲンと言われる食物、薬が有れば避けましょう。

6週間以上症状が続き、何をやっても治らないいわゆる慢性蕁麻疹の方。

抗体反応をコントロールするタンパク質で出来たバイオ製剤を注射する選択肢もあります。

ひとつはゾレア。原因となるマスト細胞のスイッチを入れる物質をトラップして止めます。4週間に一度注射します。お値段は一回12000円。

もうひとつは最近適応が追加されたデュピクセント。本来はアトピーに使いますがIL4という免疫物質を抑える事で蕁麻疹も抑制できる事がわかってきました。こちらは2週間毎の自己注射です。高額医療が適用出来ます。

どちらも治療はご予約制となります。

また当院では症状を記録、評価する専用ノートもご用意しています。

ご活用頂けは幸いです。

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