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乾癬治療アップデート

こんにちは。

梅雨の陽気になりました。

夏物のお洋服は軽やかな気持ちになりますが、全身に皮膚病がある方には辛い季節。

目に見える皮膚病はアトピーだけではありません。

皮膚が斑状に赤くなって剥がれてくる尋常性乾癬も近年生活の西洋化に伴い増えてきています。 

この疾患は皮膚だけでなく関節や心血管系の合併症や、鬱、不安のスコアが

アトピーよりも高いなど、悩みの大きな疾患です。

しかし炎症には複数の物質が関わることが解明されつつあり、

近年治療は進歩し、安全性の高い薬も出てきました。

クリニックでも出来て検査のいらないオデズラは炎症を起こす酵素PDE4を抑える飲み薬です。徐々に薬の量を増やしていって1日2回内服します。

費用負担は3割の方で4週間16632円です。下痢や吐き気などが出ることがありますが、スターターキット2週間は6831円とお手頃なのでお試しも悪くないと思います。

より新しいソーテイクツはTYK2というタンパク質の働きを抑える飲み薬。

免疫に作用するため事前にレントゲン、その他結核の検査が必要です。

やはり上気道炎などを起こす事があります。費用は3割負担で4週間で23270円です。こちらも2週間のお試し処方が可能です。

お値段は上がりますが頭、顔には効果が高いデータがあります。

どちらもステロイドより高価になりますが外用を塗るストレスも減り、見た目も改善します。

また、関節症状のある方は公立昭和病院と連携して生物学的製剤もご紹介しております。高額医療制度を使うことができます。

 

ステロイド一択で頑張ってきた方、新しい治療も考えてみませんか。

パンフレットをご用意しています。

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