ブログ

ちょっと意外な健康保険のルール

こんにちは。

今日は「ちょっと意外な健康保険のルール」。についてです。

日本の健康保険は世界的に見ても手厚くて、安心。しかし例外もあります。今日は皆様の「え?これダメなの?」の日頃のご質問にいくつかご説明させて頂きます。

1. 処方薬、紹介状紛失は自費負担。ここ意外と厳しいです。

 

2.「好きなだけ処方」はできない。これは初耳の方が多いと思います。

発売一年以内の製品は最長2週間処方です。また認定を受けた医師のみ処方できるもの、所定の施設のみ処方可能なものがあります。

爪水虫の治療薬のように特定の検査が必要なものも。

効果の予測が難しいもの、計画観察の必要性があるものも同様です。

 

海外赴任、留学の場合は先方の規則も絡むためもう少し複雑です。地域によっては持ち込み出来ないもの、証明書が必要なもの、現地処方が前提の地域もあります。長期の方に関しては基本的に居住国での治療継続を推奨いたします。詳細は大使館、厚生省のページで確認してください。

留学においては医療費も滞在予算に入れることをお勧めします。

お叱りをいただく事もありますが、ルールには従わなくてはなりません。

帰国する外国の方も同様です。

 

3.美容目的のビタミンや保湿剤の保険処方はできません。以前はグレーでしたが最近は完全アウト。自費かドラッグストアの市販品になります。

 

4.ヘルペス、水ぼうそうなどの内服薬も処方日数が決まっています。治らなくても延長はできないのです。安静にして早く治しましょう。

 

5.保険と自費処置は同日不可。たとえばピーリングとニキビの処方など。 

1日でもズレれば大丈夫なのですが患者さんには不便です。

 

6.イボの冷凍凝固はほぼ週に一度、ウオノメの処置は月一度の規定です。

集中して通って治したい人にはやはりちょっと不便です。

以上、ざっと上げてみました。

私達も大変心苦しいのですが医療資源を効率的に運用するための仕組みでもあります。ご理解賜れば幸いに存じます。

 

TOPへ