こんにちは。
空気も湿り気を帯びてきて、緑も目に鮮やかな季節になりました。
今日は当院受診で必ず出るキーワード「こすっちゃダメ!」について
お話しします。
擦り込むと、効果が上がる気もしますが、実はお肌の美と健康の大敵なのです。
(クリニックではここで「え、ダメなの⁈」というリアクションが入ります)
最先端の軟膏も高級スキンケアも台無しにする破壊力です。
擦ると皮膚は硬くなり、バリアが壊れて乾燥しやすくなり、そして炎症を起こし、
ついには色素沈着と呼ばれる黒ずんだ状態となります。
ここに更に保湿剤でゴシゴシ。もちろん潤いません。
恐ろしい負のループです。
ではどうすればいいのでしょう?
肌に点で置いていって数秒待ったら手で温めてアイロンがけのように優しく伸ばします。更に「ティッシュを貼り付けて落ちないくらいの量を塗ること」も大事です。
ぺたっとして気持ち悪いのですが、「うまく塗れている」という事でもあります。
「今まで言われなかった」というご意見も頂きますが教科書にも載っている皮膚科の基本です。
治療しても潤わず、痒みも取れず、スッキリしない方。
原因はケアのコツかもしれません。
一度いらっしゃいませんか。
軟膏を塗りながらご説明させていただきます。